2021.5.15 sat ROADSHOW



- 劇場情報 -

ユーロスペース
2021年5月15日(土)・16日(日)
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佐久アムシネマ(長野県)
2021年5月28日(金)~6月10日(木)
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INTRODUCTION

《イントロダクション》
この映画のタイトルとなっている「隠り沼」とは、人目に付かないひっそりとした場所にある沼の事です。山深い、とある村のはずれにあるその隠り沼が、言わばこの映画の主人公です。

この沼は、底が深く、落ちた者は二度と浮かび上がってこないと言われています。古来多くの人たちが、この沼に沈められて来ました。自殺の名所とも言われて来ました。多くの死者たちを吞み込む内にいつしかこの沼は、村人たちの記憶や意識をも包含するようになったのです。

この映画の物語は、この村に住む一人の男の失踪から始まります。今、一人の女性がこの沼を前にして佇んでいます。女性の夫が新婚一か月目の夜、突如、失踪してしまったのです。 女性は強い危惧の念を抱きながら、立ち尽くしています。沼からの答えを待つかのように。 でも沼の水面は、微動だにしません。しかし、男の失踪と共に、村の人々の心が熱に浮かされたように疼き出します。失踪した男を憎悪していた弟、失踪した男に誘惑されて捨てられた挙句にこの沼に飛び込んで命を絶った女の夫、失踪した男を唯一の友と信じ続けてきた梟の木彫り職人等々・・・

皆が皆、この沼の動向をじっと注視し続けます。

果たして沼は、村人たちの強烈な問い掛けに答えを示す日が来るのでしょうか。
そして、この激しい情動を胸に抱いた村の住民たちは、一体どこに向かって行くのでしょうか。

この作品では、極限まで追い詰められた村人たちの行動とその胸中を、美しい日本の風景と対比させながら描いて行きたいと思っています。

隠しても隠してもなお表れ出る人間の性を、限りなく日本的な土壌の中で浮き上がらせるために・・・

STORY

《ストーリー》
結婚を機に、生まれ育った東京から、夫の郷里である山間の村に越してきた水島沙希(25)。
沙希は、村の鍼灸院で助手の仕事を見つけ、無職の夫・博史(35)を支えるべく懸命に仕事を覚えようとしていた。
だが一月後、その夫が失踪した。村外れには、人知れぬ沼がある。その沼の傍で突然何の前触れもなく、消息を絶ったのだ。夫が消息を絶つと共に、隠されていた夫の真の姿が次第に明らかになって行く。鍼灸院を経営する松木夏生の妻を初めとした多くの村の女性たちが、博史と関係した後、村外れのその沼の近くで消息を絶っていたのだ。沙希は、夫・博史の姿を探し求めて沼の周辺を必死で歩き回った。その沙希の前に、一人の男の影がちらつき始めた。周辺の空き家を転々としながら暮らしている男・野口直樹(35)だ。直樹は、自分で彫った木彫りのふくろうを売り歩いている。だが実態はよく分からない男だ。その直樹が、博史の古くからの知り合である事を知った沙希は、この男こそ博史の行方を知っているはずだと睨み、真相を探るべく、沼の畔の空き家に、直樹を訪ねて行く。だが、真相を探ろうとすればするほど深い闇の中に閉ざされていく沙希。その沙希の前に、沼が次第に逃れようもない深遠な魔力を発揮し始める。

撮影地 長野県南相木村

CAST

《キャスト》
狩野美彩子 中島雅春 清水陽乃介 龍ともこ 東京湾ジロー
福田英和 岩田継昭 優心超理 森山太(ラジオアナウンサー)
村松恒平 日向野敦子(写真出演)光澤弘 光澤美詠子

STAFF

《スタッフ》
プロデューサー ・・・・・・・・ 佐藤慶子
企画原案 ・・・・・・・・・・・ 渡辺典子 大木一史 佐藤慶子
脚本 ・・・・・・・・・・・・・ 渡辺典子 大木一史
人形師/人形製作/指導 ・・・・ 百鬼ゆめひな
鍼灸指導 ・・・・・・・・・・・ 湯川康子
詩作  ・・・・・・・・・・・・ 野崎有以
音楽 ・・・・・・・・・・・・・ 佐藤慶子
制作プロデューサー兼美術監督 ・ 有馬尚史
撮影監督 ・・・・・・・・・・・ 仁禮洋志
ラインプロデューサー ・・・・・ 清水英行
アシスタントプロデューサー ・・ 龍ともこ
助監督 ・・・・・・・・・・・・ 山本研二 優心超理
制作 ・・・・・・・・・・・・・ 岩田継昭
制作協力 ・・・・・・・・・・・ 株式会社ダブルフォックス
ロケサポート ・・・・・・・・・ 浜田靖彦 永山健一 小田貴之
音楽音響 ・・・・・・・・・・・ 青木タクヘイ
MA ・・・・・・・・・・・・・ 梶江隆一(株式会社スタジオ映音空間)
DCP製作 ・・・・・・・・・・ 松浦正幸
宣伝美術 ・・・・・・・・・・・ 高橋千絵
広報 ・・・・・・・・・・・・・ 土田祐介 佐藤直陽
編集 ・・・・・・・・・・・・・ 有馬尚史 大木一史

監督 ・・・・・・・・・・・・・ 大木一史

MUSIC

《挿入歌》
「終わりのバラード」
作詞・作曲:佐藤慶子
ヴォーカル:島本慶
ギター:米内山尚人
アルトサックス:近藤哲平
レコーディング:米内山尚人

《エンドロール歌》
「ひふみ音頭」
詞:ひふみの祝詞
作曲:佐藤慶子
ヴォーカル・キーボード:佐藤慶子

THANKS

《特別協力》
南相木村

《協力》
菊池秀敏 中島清広 菊池忠行 小平一幸
るるど代々木治療室 浜田靖彦 立岩荘 丸河建設・菊池紀美夫
株式会社フードサービスシンワ 里山ダイニングPachaMaMa 林浩平